ハンス・J・ウェグナーは1914年、デンマーク、トナー生まれの家具デザイナー。13歳から家具職人の下で修行を始め、1931年、17歳の時に指物師のマイスターの資格を取得。国立産業研究所に通い、木材について専門に研究しながら、20歳のまで家具職人の下で修行した後、兵役のためコペンハーゲンへ移る。兵役終了後もコペンハーゲンに残り、23歳の時コペンハーゲン美術工芸学校に入学。卒業後は1940年から1943年にかけてアルネ・ヤコブセンの事務所に勤務し、その後、独立。1943年にデザインした「チャイニーズ・チェア」は代表作のひとつであり、1950年にデザインした「Yチェア」は世界で最も売れたイスのひとつ。生涯で500種を超える椅子をデザインし、20世紀のデンマーク、北欧デザイン界に多大な影響を与える。